〇運営主体
久万高原町立病院
〇目的
AI搭載の胸部部X線画像診断ソフト、病棟用モバイルコンソールの導入
〇必要となる資金
第一目標 570万円
第二目標 1100万円
〇プロジェクトの実施期間(予定)
2025年12月頃~2026年3月末予定
※スケジュールが前後する可能性があります
診断用AIとは、胸部レントゲン写真(X線画像)をAI(人工知能)で解析し、異常が疑われる部位を検出・表示する診断支援ツールです。読影医の目に代わり、画像の中から病変の可能性がある領域を自動的に見つけ出し、マーキングを行います。これにより、医師の見落としを防ぎ、診断の精度とスピードの向上が期待されます。
具体的には、撮影されたレントゲン画像をAIがスキャンし、「異常が疑われる領域」について、結節・腫瘤影、浸潤影、気胸といった主要な3つの画像所見を検出します。AIはそれぞれの領域に対して0〜100の確信度スコアを算出し、その数値に応じて色分けされたマーキングを表示します。
たとえば、肺に小さな影がある場合、人の目では見落とされる可能性がありますが、AIは過去の大量の画像データをもとに微細なパターンも認識し、見逃しのリスクを低減します。特に常勤の放射線科医がいない中小病院では、主治医や技師による読影に依存するため、AIの導入によって診断の補完が可能になります。
※画像はイメージであり、実際の症例ではありません。
モバイルコンソールとは、ノートPCのように持ち運び可能な画像確認用の装置で、放射線室以外の場所、たとえば病室や手術室でも撮影したレントゲン画像をその場で確認できる機器です。
寝たきりで経口栄養による栄養サポートが困難な場合など、必要に応じて体表から経静脈的にカテーテルを挿入し、中心静脈にカテーテルの先端を留置します。その際、カテーテルの先端の位置や挿入経路が想定している箇所であるか、病室でレントゲン撮影を行い、放射線室に持ち帰り確認します。
ほとんどの場合、問題があることはありません。しかし、万が一やり直しが必要な場合があるため、放射線部で確認が取れるまでは、栄養を投与することはできません。
モバイルコンソールがあれば、撮影した画像をその場ですぐに確認でき、やり直す判断も処置も再度確認も、その場で行えます。患者さんの負担を減らし、医師、看護師、診療放射線技師の業務効率も大きく改善されます。
※画像はイメージであり、実際の症例ではありません。
私たち久万高原町立病院は、限られた人員で高齢化の進む地域医療を支え続けています。
日々の診療や救急対応に追われるなかでも、患者さん一人ひとりの異変を見逃さず、少しでも早く、正確な診断にたどり着くことが、私たちの何よりの願いです。
そこで導入を目指しているのが、「胸部部X線画像診断ソフト」。
これはAIが胸部レントゲン画像を自動で解析し、異常の疑いがある箇所をマーキングしてくれる診断支援ツールです。
専門医が不在でも、AIが“もう一つの目”となり、見落としを防ぎ、診断の精度とスピードを支えてくれます。
また、現場での作業を支えるもう一つの重要な機器が「モバイルコンソール」です。
高齢の入院患者さんの多くは、認知機能の低下や身体の状態から、病室でのレントゲン撮影が必要になる方も多くいらっしゃいます。
現在は、撮影後に一度放射線室へ戻って画像を確認し、必要があれば再び病室へ戻って撮影をやり直すという、時間も労力もかかる工程が必要です。
しかし、モバイルコンソールがあれば、撮影した画像をその場ですぐに確認でき、再撮影の判断やチューブの位置確認も即座に行えます。患者さんの体への負担を減らし、技師の業務効率も大きく改善されます。
私たちが目指すのは、医療の質を下げることなく、この町に暮らす人々に安心を届けること。そのためには、AIとモバイル、2つの力が必要です。
限界に近づきつつある地域医療の現場に、希望をもたらす新たな選択肢を――。皆さまのご寄附が、確かな医療の未来につながります。
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