放射線室では、各診療科からの依頼を受け、それぞれの機械を使い画像診断を行っています。
一般撮影とは、X線を用いて検査部位を一方向から撮影された画像の事です。
X線を発見したレントゲン博士にちなんで、広くレントゲン写真やレントゲン撮影といわれています。
胸部・腹部・全身の骨等のさまざまな部位の撮影を行っています。
当院は現在CR(computed radiography)で一般撮影を行っています。
従来のX線フィルムを使わず、イメージングプレートという板にX線を照射することによって画像を作成しています。
出来上がった画像は、デジタル信号で取り込まれ、従来のフィルムでは出来なかった、様々な処理をすることができます。
例えば、写真の濃淡を変えることや、画像を拡大することが簡単にできるので、X線フィルムと比べて骨折や病変を見つけやすくなっています。
また、CR画像は写真への現像の必要がないため、診察室で画像をすぐに確認することができ、患者様の待ち時間の軽減につながっています。
CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、人体の輪切りの画像を撮影する装置です。
当院では2019年に、GE社製64列CTを導入しました。
【GE社製 Revolution EVO EX】
これまで当院で使用していたCTに比べ、撮影時間が4分の1に短縮され、胸部から骨盤までを約5秒で撮影することが可能になりました。
さらに、0.625mmの間隔で画像を撮影出来るため、小さい病変や骨折も描出可能です。
また、レントゲンでは分からない身体の中の出血や、血管が詰まって起こる梗塞などをCTでは診ることができます。
CTで撮影された画像は、立体的な画像にして観察することが出来るため、どこに病気や怪我があるのかが、分りやすく表示できます。
当院のCTは、X線の感受性が高い(影響が高い)部位に限局的に線量を抑えて撮影する機能もあります。
また、検出器(透過した放射線を受け取る部分)の機能の向上により、以前より低線量で高画質な画像が得られます。
特に症状により複数回検査をされる方、X線の影響が高いお子様の撮影にも配慮して行っています。
X線を連続で照射することによって、リアルタイムでの画像が得られます。
骨折などの整復時や、検査中の医療器具の位置確認などにも使われます。