石鎚山の高山性植物は86種が知られています。これらの多くが亜高山帯のシコクシラベを中心とした林の広がる標高1,700mから山頂1,982mまでのわずかな範囲に生息しています。
本展では久万高原町から西条市にまたがる「土小屋―石鎚山自然観察路」などにおいて、約10年間にかけて撮影した植物写真を展示し、パネルで種の特徴などを解説しました。また、テンナンショウ類やチャルメルソウなど面河渓で見られる草花の鉢植え展示もおこないました。
春の企画展「石鎚山系の高山性植物」チラシ [PDFファイル/318KB]
私たちに身近な場所から世界各地に生息する巨大昆虫・微小昆虫を標本や写真、動画などで紹介しました。昆虫たちの多様な形態やサイズを約5,000点もの標本を展示し、ほとんどの昆虫が数ミリしかない小さな存在であること、大きくなれない理由などをパネルで解説しました。世界最小のハチや最大のカミキリムシなどの希少な標本を展示の目玉とし、幅広い年齢の方に楽しんでもらいました。
第51回特別展「巨大昆虫・微小昆虫」チラシ表 [PDFファイル/158KB]
第51回特別展「巨大昆虫・微小昆虫」チラシ裏 [PDFファイル/183KB]
(1)展示解説「大きな虫・小さな虫のはなし」
○日時:平成29年7月29日(土)、8月27日(日)13時00分~14時00分
○場所:面河山岳博物館展示室 ○講師:山岳博物館学芸員
○参加費:無料
○参加者数:7/29は15名、8/27は28名
(2)特別講演会「ムシできないむしのはなし~昆虫館館長のむしトーク~」
○日時:平成29年8月6日(日)13時00分~14時30分
○場所:久万高原町まちなか交流館展示室 ○講師:奥山清市氏(伊丹市昆虫館館長)
○参加費:無料
○参加者数:50名
(3)プロから学ぶ!微小昆虫の採集・観察・分類
○日時:平成29年8月20日(日)13時00分~15時00分
○場所:面河山岳博物館とその周辺 ○講師:酒井雅博氏(元愛媛大学ミュージアム教授)
○参加費:300円(保険料、材料費)
○対象:小学5年生以上
○参加者数:10名
きのこは「木の子」と書くように、発生・生育する条件として森林が欠かせません。久万高原町は県下有数の森林面積を誇ります。石鎚山にみられる暖温帯林から亜寒帯林まで多様な森林環境が成立しており、きのこの発生に適した環境が揃っています。町内に分布している高等菌類は約350種と言われ、本展ではそれらのうち沖野登美雄さんが撮影された貴重な生態写真101種105点(うち2点はイラスト含む)を展示しました。
秋の企画展「久万高原のきのこ写真展」チラシ [PDFファイル/507KB]