風の通る彫刻 森堯茂 点と線 [PDFファイル/1.02MB]
森堯茂(1922-2017) は愛媛県宇摩郡金田村(現・四国中央市)生まれ。東京美術学校彫刻科(現・東京藝術大学)を経て、自由美術家協会会員として活動します。1950~60年代、戦後の抽象彫刻の旗手として、「前衛美術の15人展」(1957年・東京美術学校)や「集団58野外彫刻展」(1958年・神奈川県立近代美術館) などの展覧会に出品しました。
それまで彫刻というと、どっしりとした塊が台座の上に置かれていました。森はその概念を否定して、彫刻の中に空間を生み出し地面との接点の少ない新たな彫刻の制作に挑みます。点で支える彫刻を可能にした素材は鉄。鉄は戦後の復興事業と相まって、彫刻の新素材として受容が高まりました。鉄はなめらかな塊を形成するには不向きですが、線や平面状の面的構成を形成するには適しています。50年代以降、森は鉄との交わりを求め続けました。「風の通る彫刻」と呼ばれる中空のフォルムを有した彫刻は、視点が通り抜けていく心地よさがあります。
本展では1960~80年代にかけて、森が追及したモアレ構造(規則的な模様を重ねたときに生じる模様)の彫刻を中心に展覧します。一貫して見られる中空の彫刻と細い足には、新たな彫刻を模索し続けた森の創作理念がつまっています。
2020年1月25日(土曜日)~5月10日(日曜日)
●常設展示
村山槐多・萬鉄五郎を中心とした日本近代洋画を中心に、日本画を加えた館蔵品を展示いたします。
伊丹万作・中村草田男・重松鶴之助らの同人誌『朱欒』も必見です!
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、一部催しを中止とさせていただきます。
大変申し訳ございませんが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
なお、中止となる催しは今後増える可能性がございます。
●《開催中止》ワークショップ・切り紙モアレに挑戦
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ワークショップ「切り紙モアレに挑戦」を中止とさせていただきます。
本ワークショップに申込みいただいた皆様には大変申し訳ありませんが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
日 時: 2020 年3月14日(土曜日) 14時00分~
講 師: 越智雅(切り紙作家)
対 象: 小学生~大人
参加費: 300円※ 観覧料込み
定 員:10名ほど ※要予約(Tel0892-21-2881)
●《開催中止》久万美術館開館記念
日 時:2020年3月22日(日曜日) 9時30分~17時00分(最終入館は16時30分)
久万美術館は平成元年3月に開館致しました。
それを記念して「開館記念・無料開放デー」を開催致します。
当日は誰でも無料です。ぜひお越しください。
●《一部開催中止》学芸員解説
《中止》2020年4月18日(土曜日)
5月2日(土曜日) 14時00分~
※観覧料のみ必要です。