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コレクション展30年度1回目

ページID:0007196印刷用ページを表示する2018年4月21日更新

過去のコレクション展一覧

H30久万美コレクション展1

H30久万美コレクション展1 生誕100年記念 デッサンの虫 古茂田守介

デッサンの虫 古茂田守介

趣 旨

久万美術館では、古茂田守介(1918—60年)の生誕100年を記念して、館蔵品によるデッサン展を開催します。守介は松山市出身の洋画家。兄・公雄の影響で絵を描き始め、やがて猪熊弦一郎や脇田和に認められて、本格的に絵画制作を始めました。

1950年代後半、画壇では抽象表現を主とするモダニズム絵画が流行し、多くの画家がその表現に傾倒しました。しかし、守介は流行を「次の仕事」として一端片づけ、独自の具象表現を追求し続けました。この時期、生来の喘息が悪化したにもかかわらず、旺盛な芸術活動を展開しています。デッサンの仕事から、油彩画ではなかなか表現が難しかったデフォルメや、抽象化に向けた新しい手法の試作など、守介の「描写のメモ」をみてとることができます。本展では、この時期のデッサン約60点を展覧します。

当館は、1993年に「古茂田守介 新たな素顔 素描が見せる幻の仕事」と題して、守介の作品101点収蔵を記念した展覧会を行いました。その際、古茂田美津子夫人から各デッサンにコメントを寄せていただきました。本展では、そのコメントをデッサンに付記することで、作品理解の一助になればと考えています。「デッサンの虫」と言われるほど無類のデッサン好きであった守介。写生的な対象描写に拠らない自由なデッサンの魅力をぜひご鑑賞ください。

その他の展示

洋画では、日本の近代洋画を代表する高橋由一や藤田嗣治らの作品、さらに大正・昭和初期の前衛画家・村山槐多や岸田劉生、萬鉄五郎らの作品を展示します。また、伊予にゆかりの書画や砥部焼を中心とした伊予のやきものもご覧いただけます。

会 期

2018年4月21日(土曜日)~8月31日(金曜日)