洲之内徹と現代画廊―昭和を生きた目と精神
2013年は、洲之内徹(1913-1987、松山市出身)が生まれてちょうど100年目に当たります。洲之内徹は文学者として、画廊主として、美術収集家として、そして美術批評家あるは「気まぐれ美術館」をはじめとする美術エッセイの書き手として知られています。そして、これらの仕事はいずれも洲之内徹という類まれなひとりの人間のなかで分かちがたく結びついています。
洲之内の死後、その手許に残された作品は現在「洲之内コレクション」として宮城県美術館に残されています。今回の企画ではこれらの作品ばかりではなく、彼の著作に現れた作品、小説家田村泰次郎が創業した「現代画廊」の初期にかかわる作品、洲之内が画廊の経営を引き継いでから開催した展覧会に出品した画家の作品などを通して、洲之内徹と美術のかかわりをあらためて見直したいと思います。
このことはさらに、戦中戦後を生きたひとりの人間の足跡を通して、戦後の新しい近代美術史像が生成される過程のひとこまを垣間見るとともに、なぜ人はかくも美術に愛着をもつのかという問いにあらためて思いをはせる契機になるのではないかと考え、この展覧会を企画するものです。
2014(平成26)年1月25日(土曜日)~3月16日(日曜日)
第一会場(愛媛県美術館)
開館時間:9時40分~18時(入場は17時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日及び振替休日に当たる場合は、その翌日)。
ただし、毎月第1月曜日は開館、翌日が休館。
第二会場(町立久万美術館)
開館時間:9時30分~17時
休館日:毎週月曜日(祝日及び振替休日に当たる場合は、その翌日)
観覧料 |
当日券 |
前売券 |
---|---|---|
一般 |
1200円 |
1000円 |
高大生 |
800円 |
600円 |
小中生 |
500円 |
300円 |
各会場当日料金 愛媛県美術館: 大人 1,000円、高大600円、小中300円
町立久万美術館:大人 700円、高大400円、小中300円
※当展覧会の会期中、館蔵品の展示はございません。ご了承ください。