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平成22年度企画展

ページID:0001108印刷用ページを表示する2017年10月19日更新

過去の企画展一覧

町立久万美術館2010年度企画展

鉄を叩く―多和圭三展

趣旨

鉄を叩く、「生命」が宿る 多和圭三(1952年、旧大三島町生まれ)は2トン、3トンもある鉄塊を玄能(ハンマー)で叩き、作品を制作します。「刻む」「彫る」「形づくる」という彫刻の一般的な技法とは異なる、「叩く」という手法を、もう30年以上も続けています。叩かれた鉄塊の表面は、波立ち、鈍い光を放ち、あるものは静謐なたたずまいを見せ、あるものは激しくざわめきたっています。その豊潤な表情から、「生命の鼓動」が伝わってくるようです。 

多和が、鉄を「叩く」ことで自らの体を介して定着させているのは、太陽の光や空気、温度、湿度などではないでしょうか。それ故にこそ、「形」や「造形」を超え、多和の作品は頑強でありながら光を湛え、有機的な「生命」を宿しました。この「生命」は、古代ギリシャの「プネウマ」や東洋思想の「気」、わが国では「たま」という言葉で表現されてきた、神秘的で根源的ななにものかを思い起こさせます。 

このたび、町立久万美術館は、「鉄を叩く―多和圭三展」を開催いたします。「叩かれた作品」ばかりでなく、叩く以前の作品からドローイングなど最新作まで、約40点を展示。人間と自然と鉄、それらが共鳴することによって、「生命」が宿った作品の魅力をご覧ください。 

多和圭三展の画像鉄を叩く-多和圭三展の画像

多和圭三(Tawa Keizo)

1952年、愛媛県越智郡大三島町(現在の今治市)生まれ。1971年上京、日本大学芸術学部に学んだ。81年、真木画廊にて初個展を開催。95年、第5回公益信託タカシマヤ文化基金新鋭作家奨励賞受賞。2003年、第33回中原悌二郎賞優秀賞受賞。07年、文化庁買上優秀美術作品に選ばれる。09年4月から、多摩美術大学彫刻科教授。

基本情報

会期 

2010年9月4日(土曜日)~10月31日(日曜日)

時間

9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日 

月曜日、祝日の翌日

観覧料

一般800(500)円、高大生500(400)円、小中生400(300)円

  ※ ( )内は20名以上の団体料金

主催

多和圭三展実行委員会 町立久万美術館 久万高原町 愛媛新聞社

テレビ愛媛

後援 

南海放送 テレビ愛媛 あいテレビ 愛媛朝日テレビ FM愛媛
愛媛CATV 今治市 今治市教育委員会 今治CATV

助成

財団法人地域創造

展示

町立久万美術館、足利市立美術館、目黒区美術館が所蔵する多和作品に、文化庁、東京国立近代美術館、神奈川県立近代美術館や個人所蔵品などを加えて、立体約30点と平面作品、記録写真、制作過程の映像など。

参照 多和圭三制作風景

http://www.youtube.com/watch?v=gwlejTMnibM<外部リンク>
http://www.youtube.com/watch?v=pEWH8RK27lw<外部リンク>

※企画展会期中は当館館蔵品の展示はございませんので、ご了承ください。