ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町立久万美術館 > 展覧会 > 平成19年度企画展

平成19年度企画展

印刷用ページを表示する掲載日:2017年10月19日更新

過去の企画展一覧

町立久万美術館2007年度自主企画展

造形思考の軌跡―森堯茂 彫刻の70年

趣旨

四国中央市(旧宇摩郡金田村)出身で松山在住の彫刻家森堯茂は、今年85歳を迎えました。その活動歴は70年に及びます。

1940年、東京美術学校彫刻科に入学し朝倉文夫や建畠大夢らの指導を受けた後、戦争を経て、活発な創作活動に乗り出すのは1953年頃です。自由美術家協会の会員として具象から抽象の世界へと大きな転換を図った時代でもあります。

当時、戦後の現代美術界は再生の活気に満ちていました。清新でモダンな森の作品は、美術評論家の瀧口修造から「シュルレアリスムの傾向がある」と認められます。その後1960年に気鋭の現代彫刻家らが集った「集団現代彫刻」のグループ展にも参加、森の《落茫の空間にNo.1》は高く評価され「美術手帖」誌の表紙を飾りました。繊細な鉄の線を組み合わせた造形は、安保反対闘争など高揚した時代感覚を背景に危機意識と緊張感を強く孕んだものです。また1962年、神奈川県立近代美術館での「現代日本彫刻展」に出品した《とりこ》は、愛媛出身で「現代画廊」のオーナーである洲之内徹が購入します。森はその後、メキシコやアメリカ、ヨーロッパに遊学して近代彫刻の母体である西洋文明を学び、帰国後は松山に移って制作活動を続け今に至ります。

近年の作風は円熟味を加えながらも、厳格でモダンな造形思考のスタイルは一貫し、《弧の空間》《岬》などのシリーズを生みました。この企画展では、森堯茂の70年の彫刻活動を回顧しながら、戦後の現代彫刻の高揚期の、いわば現場の証人として森の1960年前後の作品にスポットを当てます。彫刻のモダニズムを再検証する試みともなるでしょう。森堯茂の作品を通して、現代彫刻の新しい魅力を発見ください。

造形思考の軌跡―森堯茂 彫刻の70年の画像

基本情報

期間 

2007年10月6日 ~ 11月25日

主催 

町立久万美術館、久万高原町、愛媛新聞社

助成 

財団法人地域創造、芸術文化振興基金、財団法人花王芸術科学財団、財団法人朝日新聞文化財団

後援

NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、FM愛媛、愛媛CATV、松山市、松山市教育委員会四国中央市、四国中央市教育委員会

プロフィール

森 堯茂 Mori Takashige

1922年愛媛県生まれ。彫刻家。 東京美術学校卒業後、自由美術家協会会員として活動。青年期には東京で活躍し、後に松山を拠点に活動。愛媛における現代美術先駆者の一人。久万美術館のモニュメントをはじめ、県内外のパブリックスペースには多くの作品が設置されている。

森 堯茂の画像
[写真:吉岡功治氏撮影]2007年8月 久万高原町御三戸川にて

イベント

ギャラリートーク
「厳しさとやさしさ-森堯茂の彫刻」 
10月6日
講師:池内紀氏(ドイツ文学者)

ギャラリートーク 対談 
「彫刻の70年・森堯茂に聞く」
10月21日
講師:森堯茂氏(作家)/林浩平氏(詩人・日本文学研究者)

「Takashige Mori先生に捧げるcineの風の暮れなずむ川のkotoba
Gozo Yoshimasu(吉増剛造)-吉増剛造氏による映画と講演-」
11月4日
講師:吉増剛造氏(詩人)