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平成11年度企画展

ページID:0001098印刷用ページを表示する2017年10月19日更新

過去の企画展一覧

町立久万美術館1999年度自主企画展

堀 浩哉 -風・空気・記憶-

趣旨

堀 浩哉 -風・空気・記憶 -の画像

今回は6年ぶりの現代アート。国際舞台でも活躍する堀浩哉(ほり・こうさい)さんの個展でした。久万美術館では、その根幹である井部コレクションの蒐集者井部栄治氏が標榜した、前衛・異端と呼ばれた作家たちを見過ごさぬ見識・精神を、現代美術の分野で展開させる第二弾(第一弾は1994年の戸谷成雄展)の企画として、堀浩哉展を開催しました。

堀浩哉氏は、多摩美術大学在学中の1967年《自己埋葬儀式》で美術界に登場、大学紛争最中の時代に「美共闘」(美術家共闘会議)に中心的立場で参加しました。

1970年代には、70年前後の「もの派」に批判的立場をとり、ビデオなどを用いたパフォーマンスを活動の中心にする一方で、シルクスクリーンなど平面の制作も手掛けました。80年代から、キャンバスに和紙を貼り重ね、岩絵具やアクリル絵具を用いて描くという独自の技法を見出し、《風の声》《風を変える力》《水脈》《Jungle》など自然を主題にした大画面の抽象表現を展開します。

「絵画とは何なのか」ずっと探り続けてきた堀氏は、近年は80年代の継続発展的な制作とともに、70年代初期以来の社会問題と直接的に切り結ぶパフォーマンスを復活させ、また、自らのパフォーマンスを映像化した作品を発表するなど、さらに新たな動きを示しています。

本展では、84年の第41回ベネチアビエンナーレをはじめ国際的にも活躍する堀氏の、近作を中心に、最初期の作品《鑑賞を拒否する》(1969-92再制作)から最新作に至る、絵画、写真を用いた作品、立体、ドローイングなど47点を展示しました。また、会期中3月19日にはパフォーマンスとトークが開催されました。

基本情報

期間

2000年2月19日~3月26日

主催 

町立久万美術館、愛媛新聞社

助成 

財団法人よんでん文化振興財団

後援

NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、愛媛CATV、FM愛媛、上浮穴郡地方教育委員会連絡協議会

イベント

堀浩哉氏によるパフォーマンス
3月19日
演者:堀浩哉氏

ギャラリートーク対談
「美術と言葉」
上記と同日
講師:堀浩哉氏(画家)/夏石番矢氏(俳人・明治大学教授)