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コレクション展23年度3回目

ページID:0001074印刷用ページを表示する2017年10月19日更新

過去のコレクション展一覧

H23久万美コレクション展3


三坂道路開通記念
完結、井部コレクション-新たに劉生 荻須 米山

完結、井部コレクションの画像

趣旨

久万美術館は、1986年に旧久万町出身の林業家・故井部栄治氏(1909~87)より美術作品319点の寄贈を受け建設されました。それから26年、今回新たに、井部氏の遺族から提供された作品13点を収蔵しました。それらは井部氏が生前、自宅で大切に愛しみ、家族に伝えた作品です。作品を広く社会に公開し、豊かな人間性をはぐくんでもらいたいと寄贈を決めた井部氏、その「父の意思」を遺族が引き継ぐことで「完結、井部コレクション」展が実現しました。

新たな作品には、岸田劉生《麗子坐像》(絵はがき)や、長谷川リン二郎《バラ》、荻須高徳《Venise》、山口薫《黄色い崖》など煌めくような日本近代洋画の小品のほか、三輪田米山の書や森堯茂の彫刻などがあります。三坂道路の開通を記念して、これらの作品を初公開します。

「コレクションは一代」と、しばしば言われます。個人が全力を傾けて集めた作品であっても、遺族がそれを引き継ぐには、心情的、経済的に困難な状況に陥ることが多いからです。しかし、今回の提供により、コレクションという父親の創造物の一部を遺族が26年引き継いできた結果、久万美術館の井部コレクションが完成しました。その意味で本展は、コレクター井部栄治の「思い」を引き継ぐ人々の物語なのです。

出品13点

その他の展示

洋画では、日本の近代洋画を代表する高橋由一や黒田清輝、井部コレクションの真髄である村山槐多や萬鉄五郎らの作品を、日本書画では三坂トンネル開通を記念して遠藤広実《久万山真景絵巻》を全巻展示します。その他、近世から近代にかけての砥部焼などを展示します。

会期

2012年2月25日(土曜日)~6月3日(日曜日)

関連イベント

講演会:「完結、井部コレクション」を語る
講師:松岡義太氏(元町立久万美術館館長)・聞き手:高木貞重(当館館長)
日時:2012年4月14日(土曜日) 14時~16時