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コレクション展23年度1回目

印刷用ページを表示する2017年10月19日更新

過去のコレクション展一覧

H23久万美コレクション展1

「愛媛美術年表1965 愛媛現代美術家集団、結成」展

H23コレクション展Ⅰの画像

趣旨

「現代の矛盾、混乱と不安の中で、苦しみ、悩みつつも真実を求めて生活している私達美術家が叫びだしたい衝動をぐっと押えておかねばならない理由は何もないはずです」

愛媛現代美術家集団の代表・高階重紀(1912~84)は集団結成の宣言文を上の言葉で始めました。静かな主張ですが、それだけに却って已むに已まれぬ集団の気持ちが伝わってくるかのようです。

愛媛現代美術家集団(通称:現美)は1965年、高階重紀、岡本鉄四郎(1915~98)らによって結成されました。オブザーバーは現代画廊の経営者で、のちに美術評論家として活躍する洲之内徹(1913~87)。

集団結成の背景には、1952年に県内美術の振興を目的に組織された愛媛県美術会の存在がありました。愛媛県美術会は特定の主義主張をもたない団体であるため、開催する県展は広く県内美術作品を受け入れる器として、戦後の愛媛文化復興の礎となりました。しかし、組織の性質上、一種のアカデミズム的傾向を示すことは避けがたく、やがて県展以外に発表の場を求める機運が高まってきます。その最初の言挙げが愛媛現代美術家集団でした。県展の具象絵画重視の傾向に対して、抽象表現を志向している点に、表現上の特徴が強く現れていました。

もっとも、愛媛現代美術家集団は「反県展」を目指すものではなく、県展と共存する形で「地方独自の風土の中で芸術的純粋性を高め、自己満足の泥沼に陥ることなく勇敢に行動を起こ」すことを目的としています。現在まで、その活動は46年。地方だからこそ生まれうる芸術を目指し、運動を続けている本集団は、本県において芸術の多様性を体現する組織として、大きな役割を果たして続けているといえるでしょう。

今回の特集では、創設期のメンバーである高階重紀・岡本鉄四郎・三輪田俊助(1913~)・工藤省治(1934~)らの作品を中心に、1965年頃の愛媛に生まれた芸術家たちの炎が広がる様子を豊富な同時代資料とともに展示します。

出品数約15点

その他の展示

洋画では、日本の近代洋画を代表する高橋由一や黒田清輝らの作品や、大正・昭和初期の前衛画家・村山槐多や萬鉄五郎らの作品を、日本書画では季節を感じさせる伊予の書画を展示。その他、近世から近代にかけての砥部焼を展示します。

会期

2011年4月23日(土曜日)~7月24日(日曜日)