久万林業の概要
1.はじめに
久万林業を発展させるきっかけとなったのは、和歌山県から本町の四国霊場44番札所「菅生山大宝寺」の住職として来住した井部栄範が、当時の山野の荒廃と民生の疲弊を深く憂い、自然条件がスギの育成に適していることに着目して、明治5年から、自ら植林を行うとともに、付近の住民に対しても苗木の無償配付を行うなど広く植林を呼びかけたことである。
また、久万林業の本格的な産地づくりは、昭和30年代後半から始まった。「品質の揃った良質材を生産する」という目標で郡単位で独自の育林技術体系を全国に先駆け昭和44年に作成し、林研グループ、行政、森林組合、林家が一体となった全町的な施策の展開を図った。
2.グラフと統計で見る地域の姿
林野率90.0%
人工林率80.0%
総世帯数に占める林家数の割合37.0%
保安林率42.8%
- 国有林 9,150ha(17.4%)
- 林野庁 9,150ha(17.4%)
- その他官庁 -ha(-)
- 民有林 43,368ha(82.6%)
- 緑資源開発公団 1,997ha(3.8%)
- 公有林 3,434ha(6.5%)
- 私有林 37,937ha(72.2%)
林種別森林面積(森林計画面積)
- 森林面積計 51,781ha(100%)
- 樹林地 50,892ha(98.3%)
- 人工林 41,012ha(79.2%)
- 天然林 9,880ha(19.1%)
- 竹林 110ha(0.2%)
- 伐採跡地 72ha(0.1%)
- 未立木地 707ha(1.4%)
林家数 1,903戸
林家数は保有山林面積1ha以上の林家
樹種別樹林地面積(森林計画面積)
人工林 41,012 ha 天然林 9,880 ha | ||||
針葉樹 40,792 ha 針葉樹 1,990 ha | ||||
すぎ 27,109 ha あかまつ | ||||
・くろまつ 266 ha | ||||
ひのき 13,503 ha その他 1,724 ha | ||||
あかまつ | ||||
・くろまつ 125 ha 広葉樹 7,890 ha | ||||
からまつ 10 ha くぬぎ・なら 403 ha | ||||
えぞまつ | ||||
・とどまつ - ha ぶな 1,015 ha | ||||
その他 45 ha その他 6,472 ha | ||||
広葉樹 220 ha | ||||
くぬぎ・なら 83 ha 合計 50,892 ha | ||||
ぶな - ha | ||||
その他 137 ha |
樹林地の内訳
スギ53%、ヒノキ27%、アカマツ・クロマツ2%、その他18%