PHPの脆弱性問題について
ウェブサイトやインターネット上のシステムを作るために使われる「PHP」というプログラミング言語に、大きな欠陥があることが分かり、対応が必要であると報道されていますが、「Webサービスを使う一般の個人」と「個人でブログやWebサイトを持っている人」では、取るべき行動や気を付けることが異なります。
1. 「Webサービスを利用するだけ」の個人の場合
ニュースで「PHPの脆弱性」と聞くと不安になりますが、ブラウザで使う側(ネットショッピング、SNS、各種Webサービスなど)の場合、直接サーバーの設定などを変更することはできません。 この立場の人が気をつけるべきことは以下の通りです。
- 公式発表やサービス側の対応を待つ
- ニュースや各サービスからの案内を確認し、メンテナンス中のサービスは無理にアクセスしないようにします。
- 「脆弱性対応のため」と煽るフィッシング詐欺に注意する
- セキュリティニュースに便乗して、「あなたのパスワードが漏洩しました」「すぐに対応が必要です」といった偽のメールやSMSが出回ることがあります。
- メールのリンクから直接ログインせず、必ず普段使っている公式アプリやブックマークからアクセスしましょう。
- パスワードの使い回しを避ける・見直す
- 万が一、利用しているサービスで情報流出が起きた際の影響を最小限にするため、パスワードの使い回しをやめ、可能であれば二段階認証(多要素認証)を設定しておきましょう。
- 使っていない古いアカウントは退会する
- 長期間放置している古いWebサービスの会員情報などは、この機会にログインして退会処理をしておくと安心です。
2. 「個人でWordPressやWebサイト・ブログを持っている」人の場合
あなたが個人ブログや小規模なホームページを自ら運営している(あるいはレンタルサーバーを借りて管理している)場合、あなたのサイト自体が攻撃者の標的になるリスクがあります。以下の手順で確認と対応を行いましょう。
- 契約しているレンタルサーバー会社の「お知らせ」を確認する
- 多くの主要なレンタルサーバーでは、サーバー側での自動的なセキュリティ対策や、バージョン一括更新の案内が出ます。まずはサーバーの管理画面や公式サイトの告知を確認してください。
- サイトのPHPバージョンを確認・更新する
- サーバーの管理画面等から、サイトが動いているPHPのバージョンを確認します。
- サポートが終わっている古いバージョン(PHP 7.4や8.0、8.1など)のままになっている場合は、最新のサポート対象バージョン(PHP 8.2、8.3、8.4など)へ切り替え(バージョンアップ)を行ってください。
- WordPress本体・テーマ・プラグインを最新にする
- PHP本体だけでなく、WordPressを使用している場合は、その中身(コア、プラグイン、テーマ)も脆弱性が残りやすいため、すべて最新の状態にアップデートしておきます。
- どうしてもすぐに対応できない場合の判断
- バージョンアップによってサイトが崩れてしまうなど、すぐに対応できない場合は、被害が広がるのを防ぐために一時的にサイトの公開を停止(メンテナンスモードにするなど)することも安全策の一つです。


