大用国師(だいゆうこくし)200年遠諱(おんき)記念 誠拙周樗(せいせつしゅうちょ)―禅のひょうきん者たち [PDFファイル/278KB]
誠拙周樗(大用国師/1745-1820)は宇和島市生まれの臨済宗の禅僧。誠拙は7歳にして、佛海寺(ぶっかいじ)(宇和島市)で出家。37歳の時、円覚寺(鎌倉市)僧堂前版職(僧堂で修業僧の師を務める職のこと)に就任。一時荒廃していた円覚寺の再興に尽力し、「中興の祖」と称されています。書画や詩偈、茶事なども行った誠拙。本展では禅師の200年遠諱を記念し、誠拙作品10点を展覧します。誠拙の《布袋図》(表:中段左)は、布袋の大きなお腹と満面の笑みが目を引きます。布袋は家財道具を袋に詰め込んで裸同然の身なりで暮らした中国の禅僧。民衆と同じ目線で布教した聖者として、禅画の画題によく登場します。江戸時代の禅僧の多くは、布袋と同様、民衆の生活に分け入った布教に徹しました。そのため民衆にも親しみやすい、同じ目線で描かれた禅画を数多く残しています。本展では誠拙の兄弟弟子にあたる田翁慧聡(でんおうえそう)や学信など、どこかひょうきんな禅画を一挙展示。ひょうきんさの奥には、禅の教義や精神が表現されています。
2019年5月19日(日曜日)~9月23日(月曜日・祝日)
9時30分~17時00分 (入館は16時30分まで)
月曜日 (ただし8月12日、9月16日、23日は開館)、9月17日(火曜日)
一般 | 500(400)円 |
高大生 | 400(320)円 |
小中生 | 300(240)円 |
※( )内は20名以上の団体料金。
※高齢者(65歳以上)、障害者手帳(身体障害者手帳・精神保健福祉手帳・療育手帳など)ご提示の際は半額 。また、障害者手帳ご提示の場合、付添い1名も半額。
45台(無料)
・墨のワークショップ
書道や水墨画に使用される墨。実は身近なモノで作れます!みんなで墨を作って、オリジナルの水墨画(墨の絵)を描いてみませんか?
日時:2019年7月20日(土曜日) 13時00分~
講師:菊池孝昌(元美術教諭)
対象年齢:小学生~(要保護者同伴)
持ち物:汚れてもいい服
参加費:300円(入館料込み)
定員:10名(要電話予約)
・学芸員解説
日時:6月1日(土曜日)、9月1日(日曜日) 各14時00分~
無料/要観覧券
行進する虫たち
大西黙堂は現四国中央市出身の日本画家。久万美を代表する戯画(おかしみのある絵)です。
このほか井部コレクションを語る上で欠かすことのできない村山槐多、萬鉄五郎ら日本近代洋画を約20点展示いたします。また染付の「伊予の国焼き」(陶磁器)特集も必見!