重松鶴之助 《風景》 1929-30年代前半 個人蔵
久万郷の大自然に魅了された芸術家は少なくありません。古茂田公雄や石井南放は久万の広大な自然の風景を作品に取り入れ、独自の芸術理念を加味しながら制作を行いました。また和田英作や重松鶴之助は、久万の町民が彼らを呼び寄せるなど、久万にゆかりのある人物といえます。戸谷成雄や萱原里砂、笹岡啓子らは当館の自主企画展が契機となり、久万に特化した新たな作品を生み出しました。その他、松山寛政八僧の一人で久万高原町出身の蔵山がいます。
芸術家たちは久万に何を見出し、表現したのか。創作活動に至るまでには、町民が橋渡しとなり、久万の風土、文化を繋ぐ役割をしてきました。作品にうかがえる深い景観の美しさには、多くの人々の精神が刻み込まれています。
2020年5月16日(土)~2020年9月26日(土)
遠藤広実《久万山真景絵巻 第一巻》+笹岡啓子《kuma diptychs 1~8》
明月《岩屋寺詩文》
三輪田米山《仁義》
石井南放《白雲石鎚》
古茂田公雄《面河渓》
重松鶴之助 《風景》(個人蔵)
戸谷成雄《丸石》
など