ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > イベントカレンダー

本文

イベント検索

カテゴリー
詳細検索
料金
開催地域
対象者
事前申込
曜日指定
閉じる

2025年12月

22 月曜日
23 火曜日
24 水曜日
25 木曜日
26 金曜日
27 土曜日
28 日曜日
29 月曜日
30 火曜日
31 水曜日

複数期間開催のイベント

7日以上開催のイベントを表示

自主文化事業 事前申込不要
町立久万美術館2025年度コレクション展
歩行とは二つの地点を結ぶほとんど無意識的な移動手段でしかない。しかし思索や儀式や観想と重なることによって、歩くという行為には特殊な領域が形成されている。(…)つまり、歩行という主題は、わたしたちがありふれた行為に賦与している特殊な意味を考えることともいえる。
―レベッカ・ソルニット

歩行とは、単なる移動手段に留まらず、思索や観想と結びつくことで特殊な意味を帯びます。しかし多くの人にとって、歩くことは日常生活の何気ない動作として実践され、目的地への移動という側面以外は、特別気に留められていないかもしれません。

それでは、芸術家たちにとって、歩くという行為はどのような意味を持つのでしょうか。
たとえば、面河渓に魅せられた古茂田公雄、山頂を目指した畦地梅太郎、青木ヶ原樹海を行く斎藤和雄など、描く対象を求めて自然の中を歩いた作家たちがいます。一方、都市もまた、芸術家たちのフィールドとなります。長谷川利行は東京を彷徨い、作家が見つめた街の景色を絵に残しました。丹治日良は、松本竣介が描いた街を実際に歩き、作品と実景の検証を試みました。また、坪内晃幸は道路標示の〔40〕を一定期間撮影し、路上そのものをモチーフとしています。
 
さらに、歩行には思索や精神活動としての側面も存在します。哲学者・土井虎賀寿は、思考を深めるために近所の山道を散歩したといいます。村山槐多もまた、懊悩する傍らに散歩があったことを日記に書き残しています。
また、同じところをぐるぐるとまわる―巡るという歩き方は、日本人の祈りの行動様式と言われます。四国特有の文化であるお遍路は、祈りの気持ちを歩行に託しているのです。
 
本展では、当館のコレクションをもとに、芸術家と「歩くこと」の関係性について考えてみたいと思います。
開催期間
2025年12月20日(土曜日)から 2026年4月19日(日曜日)
開催時間
9時30分~17時(入館は16時30分まで)
開催場所
町立久万美術館
お問い合わせ
まちづくり戦略課