台風とは?
熱帯や亜熱帯の海上で発生した低気圧(熱帯低気圧)のうち、中心付近の最大風速が17.2メートル毎秒以上になったものをいいます。台風のおおよその勢力を示す目安として、下表のとおり台風の「大きさ」と「強さ」を表現します。
大きさの階級分け
階級 |
風速15メートル毎秒以上の半径 |
大型(大きい) |
500キロメートル以上~800キロメートル未満 |
超大型(非常に大きい) |
800キロメートル以上 |
<風速15メートル毎秒以上になると、通常歩行が困難となり、転倒する人もいます>
強さの階級分け
階級 |
最大風速 |
強い |
33メートル毎秒以上~44メートル毎秒未満 |
非常に強い |
44メートル毎秒以上~54メートル毎秒未満 |
猛烈な |
54メートル毎秒以上 |
台風の特性
台風に伴う雨は、垂直に発達した積乱雲が眼の回りを壁のように取り巻き、猛烈な暴風雨となり、壁のすぐ外は濃密な積乱雲が連続的に激しい雨を降らせます。さらに、その外側の200~600キロメートルのところは帯状の降雨帯があり連続的に雨を降らしています。
平成20年の大雨の被害
平成20年中は22個の台風が発生しましたが、日本に上陸した台風はありませんでした。
しかし、全国的には局地的豪雨が各地で発生しており、兵庫県都賀川では短時間で水位が上昇し、5名が亡くなっています。また栃木県では集中豪雨に伴い走行中の車両が水没し犠牲者が発生するなど、大雨による被害が相次ぎました。
台風が来る前に
台風が接近してから屋外に出るのは危険です。気象情報に気を配り、台風がくる前に対策を講じましょう。
家の外の備え
- 窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要ならば外から板を打ち付けて補強する。
- 庭木に支柱を立てたり、塀を補強する。
- 側溝や排水口は掃除して、水はけをよくしておく。庭木に支柱を立てたり、塀を補強する。
- テレビアンテナはステー線や支柱を確認し、補強しておく。
- 風で飛ばされそうな物、たとえばゴミ箱や小石などは飛ばされないように固定しておく。
家の中の備え
- 雨戸をおろしたり、割れたときのガラスの飛散を防ぐために、ガラス窓にテープを貼ったりする。外からの飛来物の飛び込みに備えて、カーテンやブラインドをおろしておく。
- 次のような非常用品をまとめて、持ち出し袋などに入れておく。懐中電灯・ローソク・マッチ・携帯ラジオ・予備の乾電池・救急薬品・衣料・貴重品・非常用食料・携帯ボンベ式コンロなど
- 断水に備えて飲料水を確保する。浴槽に水を張るなどしてトイレなどの生活用水を確保する。長期停電のため、冷蔵庫のものが腐る恐れもある。水や食料品の備えは十分に。
- 学校や公民館など、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認しておく。
危険が迫ったら
避難
- 防災機関などから避難の勧告や指示があったら、すぐ従えるように準備し、すばやく避難する。「むだ足覚悟で早めの避難」を心掛ける。
- 避難の前に、必ず火の始末をする。
- 避難の際、持ち物は最小限にし、背中に背負うなどして、両手は自由に使えるようにしておく。
- 頭はヘルメットや安全帽で保護する。素足は禁物で、靴は丈夫で底の厚いものがよい。長靴は水が入ると歩きにくい。
避難先では
- 勝手な判断や行動をせず、責任者の指示に従う。
- 引き続き、台風情報や注意報・警報に注意する。