※新型コロナウイルス感染防止対策のため、マスクの着用、手指の消毒、検温にご協力ください。
※展覧会の会期は、新型コロナウイルスの影響により変更になる可能性があります。
2019年末に始まった新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの生活は大きく変化し、さまざまな息苦しさを強いられている。現代芸術家でありながら、詩人の顔をもつ矢原繁長。一方、農業に従事しながら、詩を書く岸田将幸。ともに、言語を用いて表現活動を行ってきた。
今展では、岸田の新しい詩集『口笛をこのまま』を、矢原が鉄の板を使って封印する。封印とは、内にあるものを外へ出さないよう閉じ込めること。しかし、その行為は外部から中身を守るための保護でもある。矢原の固く重々しい鉄板は、閉じ込められた岸田の詩集を保護している。封印による息苦しさと保護。それは、まさにコロナの時代を生きる私たち。息苦しい状況の中でも、口笛を吹く、やわらかな心を持てるように。その柔らかな心を保護するために、言葉が、私たちが封印されている。
矢原繁長 やはら・しげなが(1960-)
1960年愛媛県西条市生まれ。現代美術家。関西大学法学部卒業。1991年、「第6回吉原治良賞美術コンクール展」入選。以後、個展や国内外のグループ展にて作品発表を続ける。2020年「矢原繁長展―封印2020―」(ギャラリーかわにし、愛媛)開催。21年「矢原繁長展」(ギャラリー川船、東京)、「矢原繁長展」(ギャラリー島田、兵庫)開催。執筆作品に『矢原繁長詩集―輪郭のない時刻―』(七月堂)、『架空の国に起きる不思議な戦争―戦場の傷とともに生きる兵士たち―』(開文社)、『語られぬ他社の声を聴くーイギリス小説にみる〈平和〉を探し求める言葉たちー』(開文社)など。
岸田将幸 きしだ・まさゆき(1979-)
1979年愛媛県西条市生まれ。詩人。早稲田大学第一文学部卒業。2004年に第1詩集『生まれないために』(七月堂)を出版。10年、詩集『〈孤独-角〉』(思潮社)で第40回高見順賞受賞。15年、詩集『亀裂のオントロギー』(思潮社)で第6回鮎川信夫受賞。16年に帰郷し、農業を営みながら新作発表を続ける。21年、詩集『風の領分』(書肆 子午線)で第29回萩原朔太郎賞受賞。ほか著書に、散文集『詩の地面 詩の空』(五柳書院)など。愛媛新聞「愛媛詩壇」選者。
2022年3月19日(土曜日)~5月22日(日曜日)
9時30分~17時00分 (入館は16時30分まで)
月曜日 (ただし3月21日は開館)、3月22日(火曜日)、4月30日(土曜日)、5月6日(金曜日)
一般 | 500(400)円 |
高大生 | 400(320)円 |
小中生 | 300(240)円 |
※( )内は20名以上の団体料金。
※高齢者(65歳以上)、障害者手帳(身体障害者手帳・精神保健福祉手帳・療育手帳など)ご提示の際は半額 。また、障害者手帳ご提示の場合、付添い1名も半額。
45台(無料)
詩集「口笛をこのまま」 15,000円
矢原繁長が鉄板で包み込んだ作品《口笛/封印》の中には、岸田将幸の詩集『口笛をこのまま』が封印されています。
展覧会の為に数量限定で制作された岸田の詩集を、矢原手作りの外箱に入れて販売いたします。
手作りの外箱は一つ一つ柄が異なります。ぜひ会場でご覧ください。(郵送でお買い求めいただく場合は、柄の指定はできません。ご了承ください。)
当館ミュージアムショップまたは郵送販売にてお買い求めください。
郵送でお買い求めいただく場合は、当館までお電話にてご注文ください。
【郵送でのご注文方法】
お電話にてご注文いただいたあと、「商品名」「注文者名」「商品送付先」を明記のうえ、
現金書留 で下記の住所に「商品代金+送料」をお送りください。
当館に料金が到着次第、商品を発送いたします。
【お支払金額】
15,000円(商品代金)+180円(送料)=15,180円
※送料は一冊あたりの金額です。複数冊になると変動します。
【現金書留送付先】
〒791-1205
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2-1442-7
町立久万美術館
【商品発送方法】
簡易梱包した商品を、スマートレターに入れて発送します。
日時指定はできません。あらかじめご了承ください。
・ギャラリートーク ※定員数に達しましたので、参加者の受付を終了いたします。
日時:2022年4月17日(日曜日) 14時00分~
講師:矢原繁長(現代美術家)、岸田将幸(詩人)
場所:町立久万美術館
参加費:無料 ※要観覧券
・学芸員解説
日時:4月29日(金・祝)、5月3日(火・祝) 各14時00分~
講師:当館学芸員
場所:町立久万美術館
・久万美術館開館記念 無料開放デー
久万美術館開館33周年を記念し、2022年3月26日(土曜日)を無料開放デーといたします。
当日はどなたでも無料でご鑑賞いただけます。