ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町立久万美術館 > 展覧会 > 平成26年度企画展

平成26年度企画展

ページID:0001114印刷用ページを表示する2017年10月19日更新

過去の企画展一覧

町立久万美術館2014年度自主企画展

孤高の道-馬越舛太郎

孤高の道-馬越舛太郎の画像1孤高の道-馬越舛太郎の画像2

趣旨

馬越舛太郎(1899-1987)は戦後、郷里の今治に住んで制作に没頭しました。瓦葺きの民家と、それを取り巻く空気感のようなものを荒々しいタッチで描き上げています。妥協のない制作姿勢を貫き、とりわけ晩年の20年間は、「白い絵」に打ち込んでいます。「孤高」と呼ばれる画家は決して多くはありませんが、彼らは、名声を得ることなど求めず、自らの身体の深いところにある精神に照らし合わせた価値観に従って、超然と生きてきたのでしょう。馬越も、そのような画家の一人でした。

馬越は1899年、今治市生まれ。1914年、太平洋画会研究所に入所。翌年、日本美術院研究所に入りました。1916年、院展に初入選。1921年、渡仏し、パリでアカデミー「コラロッシ」に学び、シャルル・ゲランに師事。アガデミー「スカンディナーヴ」のオットン・フリエスに学んでいます。1925年に帰国。1926年、第13回二科展に入選。1927年、第14回二科展に落選しますが、第8回帝展には入選。その後、帝展、旺玄社、国画会などで活躍。1944年、郷里に疎開。1953年から1965年まで国画会に出品しました。しかし、その後は公募展に出品せず、創作に没頭しています。1987年に死去。

今回の企画展では、馬越の晩年の作品を中心に回顧します。その足跡、創造活動を見直すことによって、彼がパリで学び、帰国後に表現しようとした「フランス絵画のエスプリ」とは?また、晩年の「白い絵」には、現実の背後にある見えないもの、超越的な存在を描こうとしているようにもみえます。馬越が希求したのは一体、何だったのでしょう。これらに焦点を当てた展覧会です。

基本情報

展示

馬越舛太郎の油彩、デッサン、資料など約70点。

主催

久万高原町・町立久万美術館・愛媛新聞社・愛媛CATV

後援

NHK松山放送局/南海放送/テレビ愛媛/あいテレビ/愛媛朝日テレビ/FM愛媛/今治市/今治市教育委員会/公益社団法人今治地方観光協会

助成

一般財団法人 自治総合センター
芸術文化振興基金
公益財団法人 花王芸術・科学財団
公益財団法人 朝日新聞文化財団

会期

2014年9月13日(土曜日)~11月24日(月曜日)

開館時間

9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日

月曜日(ただし9月15日、10月13日、11月3・24日は開館)と祝日の翌日

観覧料

前売り一般500円
※前売り券は8月中旬より県内プレイガイド等で発売開始
一般800(500)円、高大生500(400)円、小中生400(300)円
※( )内は20名以上の団体、高齢(65歳以上)、障害者手帳(身体障害者手帳・精神保健福祉手帳・療育手帳)提示の際の割引料金 。 また、障害者手帳提示の場合、付添い1名も()内の額に割引。

駐車場

45台(無料)

関連事業

(※ギャラリートーク・ワークショップは観覧料のみでご参加いただけます)

ギャラリートーク「馬越舛太郎という謎」
講師:阿部信雄氏(美術評論家)
日時:9月13日(土曜日)15時30分~
場所:当館ロビー

ジャズライブ「巴里のエスプリ」
演奏:ピアノ 竹田玄也氏・ベース 高橋直樹氏・ドラム 河北洋平氏
日時:10月5日(日曜日)14時開演(13時30分開場)
場所:美術館展示室
料金:一般1,800円(1,500円)高校生以下1,300円(1,000円)
※()内は前売り料金

ワークショップ「空気と光の風景を描く」
講師:増田和朗氏(松山ビジネスカレッジクリエイティブ校 総合デザイン学科勤務)
日時:11月9日(日曜日)14時~15時(13時30分美術館前集合)
場所:久万高原町内