後藤 琢郎さんファミリー
家族構成 |
後藤 琢郎さん(40)、加奈子さん(41)、長男(5)、次男(3) |
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以前の居住地 | 愛媛県砥部町、松前町(結婚を機に移住) |
引越し |
2011年 |
この工房では何を作っていますか?
一点一点、カスタムオーダーの革製品を作っています。
久万高原町で革工房をやっています。県内外の百貨店等に出店して注文を受け、カスタムオーダーで財布、バッグ等の革製品を作っています。
作業中はそれなりに大きな音も出ますが、工房兼自宅のここならば、夜間の作業でも気にせず仕事ができます。
愛媛は革細工が盛んではなく仕事環境は万全とは言えませんが、ネットと宅配サービスがここでのビジネスを支えています。革細工では、とにかく丁寧に作りたい。丁寧に作るのであればいい素材を使いたい。使う人のことを思い、使う人の生活を豊かにするような物を作り続けたいです。
移住したときは周りからどんな仕事ってよく聞かれ、覚えてもいただけました。
1階にカヌーがありましたね。
この前も御三戸で漕ぎ出し、船の上でホットドッグを食べて楽しみました。
昔からアウトドアが趣味で、久万高原は遊びに来るところでしたが、結婚を機にここに移住し、新生活をスタートさせました。
いい景色と家族がいればどこでも暮らせると思います。カヌーは、車で15分の御三戸で乗ったりします。川の流れが速い所もありますが緩やかな場所も多く、ホットドッグを作り、自然の景色、空気を楽しみながら船の上でみんなで食べたりもしました。
古岩屋荘の下にも川があり、そこでも遊べます。ここは水位が低いので川の中に椅子を置き、せせらぎを感じながら雑誌などの読書を楽しめます。寒くなると工房では、冬の必需品である薪ストーブを用い、ダッチオーブンでピザや、ふかし芋を作っています。千本高原には、読みたい本数冊と日よけを持って行き、食事を楽しんで1日を過ごすこともできます。
これら全部、久万高原にある私達お気に入りの場所です。ここに住むならば、この大自然を庭代わりに使わないともったいないです。
子育てはしやすい町ですか?
人数が少ない分、みなさんが名前や年齢を覚えてくれます。
子育て自体が初めてだったので、どこであろうと不安はありました。幼稚園のクラスは長男が8人、次男が11人です。人数が少ない分、先生方が名前や年齢を覚えてくれますので相談しやすいし、私たちに合ったアドバイスをしてくれます。身の周りの買い物はひととおり町でできますが、周辺部に行くと買い物もしにくいので、子供服はおさがりや回し合いで助け合っています。町に産婦人科がないので、検診や出産は砥部町や松山市に下りることになりますが、渋滞や信号待ちがないのでそれほど気になりませんでした。子供には、人の少ない町なので、いろんなことが自分でできるように、また沢山の人ともちゃんと交流できるよう、視野を狭くせず、大きな視点で見える人になってほしいです。
久万高原町はお勧めですか?
家族で仲良く、のんびり暮らしたい人には、ほどよく便利でお勧めです。
地価が安く、家は広いスペースが確保できるので、作業がある仕事や荷物の多い人、多趣味な人にはもってこいです。休日はどこでも並ぶこともなく、車で少し走れば、リラックスできるところはたくさんあるし、楽しく暮らしている方も多いので、そういう友人に出会えるのはステキなことです。
暮らすには、その場所にあった生活の知恵が必要ですが、それを取り入れた上で、自分に合うスタイルを見つけて行くと楽しいと思います。まずは住んでみること! 美味しい料理を作って、たくさんの新しい友達と食事をする機会を増やすと楽しくなります。親しい仲間たちとの食事は本当においしいです。
移住して驚いたことは?
冬の寒さ。水道管の凍結で蛇口をひねっても水が出ないことに驚きました。引っ越し後、まず水道管の凍結防止対策をしました。冬が来る前に薪の確保等備えも必要です。
家はどのように探しましたか?
不動産広告で見つけて、広さと価格がこちらの希望と合ったので、直接、持ち主と交渉して契約しました。空家バンクは、そのときはなかったので見ていません。
移住支援施策を活用した?
新婚と出産のお祝い金は、制度を知っていたので申請しました。引越しは着替えとパソコンを持って来た程度でしたので、支援施策は受けていません。