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上黒岩遺跡考古館
投稿者: 教育委員会 掲載日: 2008/3/21 (28993 回閲覧)
上黒岩岩陰遺跡


 上黒岩岩陰遺跡は、今から1万2千年前の縄文草創期から後期にわたる複合遺跡です。延々1万年近くにわたり人が住んでいたという点で、長崎県福井洞遺跡と並んで貴重な縄文岩陰遺跡です。発掘された土器、矢じり、石器類などの出土物は、考古館に保存・陳列されています。
 昭和36年に久万高原町上黒岩ヤナセで発見された岩陰遺跡は1万2000年も前の縄文早期の人類遺跡として一躍有名になりました。同地は国道33号線沿いの久万川の対岸、高さ30メートルの石灰岩が露出した岩陰にあります。発掘調査の結果、国指定の史跡となり、さらに昭和48年に愛媛県の「文化の里」に指定されました。出土品の数々はこれを収蔵展示する考古館で、一般に公開されています。


上黒岩遺跡の出土品

▲線刻像(女神石)
 長い髪・大きな乳房・こしみの・かすかにわかる逆三角形を、鋭い石器などで小さい緑泥片岩に描いてある線刻像。これは信仰の対象であっただろうといわれており、日本での出土は上黒岩岩陰遺跡が初めてで、南ヨーロッパに類似のものが出土しているだけという貴重なものです。

▲装身具
 貝類動物の骨石などで作った腕輪・首かざり・耳かざりと思われるものが数多く出土しています。そのほかに、海産のイモ貝やヨメガカサも使われています。弓矢が発明されて獲物も多くなり、食物も豊富で生活にゆとりがではじめた証拠だろうと考えられています。

▲投槍のささった腰骨

 腰骨を貫いて直腸に達し、致命傷になったものだといわれています。矢じりの刺さった人骨はこれまでにも各地で多数見つかっていますが、鹿の角の投槍の刺さったままのものは、これが日本で初めてでした。

▲シベリア山猫の骨
 オオヤマ猫ともいい、シベリアの原産。日本では北海道などから出土しています。約1万年前には九州、朝鮮とは地続きであり、それ以前アジア大陸とも地続きの時代があったので、シベリヤから移住したものの子孫が狩の対象になったものであろうと考えられています。

▲数千年も昔の人骨
 上黒岩遺跡では16体以上の人骨が発掘されています。縄文早期の地層からの出土が多く、完全に近いものもありました。これは現地が南向きの岩陰で、しかも傾斜地であるためいつも乾燥している上に、石灰岩がとけた石灰分の消毒力が腐敗を防いだものと思われています。

上黒岩岩陰遺跡

出土品

女神石
 


■開館時間

10:00〜17:00

■休館日

毎週月曜日、12月1日〜3月31日
※臨時休館 平成21年10月12日〜平成21年11月2日

■参観料

大人100円 大学・高校生80円 中学・小学生50円

<団体(20名以上)>

■連絡先

久万高原町教育委員会   0892-21-0139
上黒岩遺跡考古館   0892-56-0369
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